登録販売者の3章の後半で学習する細々とした内容の中から、殺菌消毒薬について、私が”覚えにくかった・混在しやすかった”と思う箇所をまとめました!
現在は、感染症対策で殺菌消毒薬の需要が通常より高まっていますが、インフルエンザやノロウイルスが流行する季節にも需要が非常に多く、実務でも非常に関係してきます。
文字だけで理解しにくいものは、表で考えた方が直観的に分かりやすくなるので、頭の中で整理できるようにしておきましょう!
殺菌消毒薬について
この項目で私が覚えにくかったのは、
公衆衛生の殺菌消毒成分と外傷に用いる殺菌消毒成分とが混在しがちになった
でした。
種類もあり、文字だけだけではなかなか整理が出来なかったので、簡易的な表にしてみました!
試験だけでなく実務でも関係してくる・実生活にも活用できるので、覚えておきましょう♪
外傷に用いる殺菌消毒成分
傷薬とは?
日常の生活での、比較的小さい切り傷や化膿を防止する・皮膚の消毒を目的とされる一般用医薬品のこと
その中には、
- 医薬部外品となるもの:配合成分やその濃度、効能・効果などがあらかじめ定められた範囲
- 医薬品として認められるもの:火傷や化膿した創傷面の消毒・口腔内の殺菌・消毒などを併せて目的とする製品
等があり、
外傷に用いる殺菌消毒成分には、
- アクリノール
- オキシドール
- ポピドンヨード
- ヨードチンキ
- ベンザルコニウム塩化物・セチルピリジニウム
- クロルヘキシジングルコン酸塩
- マーキュロクロム
- エタノール(消毒用エタノール)
- イソプロピルメチル・エフェノール ・チモール・レゾルシン
等があります。
それぞれの特徴や対応菌類は以下が挙げられます。
傷薬の殺菌消毒成分の種類と特徴
※見切れる場合は横スクロールできます 殺菌消毒成分
- 一般細菌類の一部:連鎖球菌・黄色ブドウ球菌などの化膿菌
- 真菌類:黄色ブドウ球菌や溶結連鎖球菌・カンジタなどの真菌類
種類 | 特徴 | 刺激 | 一般細菌類 の一部 | 真菌類 | 結核菌 | ウイルス |
アクリノール | ・黄色い色素 ・止瀉薬にも配合される | 低 | 〇 | × | ||
オキシドール | ・過酸化水素の分解で 発生する活性酸素 による酸化、酸素の 泡立ちの物理的洗浄 ・目の周りへ使用しない | あり |
●ヨウ素の ヨウ素系殺菌消毒成分酸化作用による殺菌消毒:アルカリ性になるとその殺菌消毒作用が低下
種類 | 特徴 | 刺激 | 一般細菌類 の一部 | 真菌類 | 結核菌 | ウイルス |
ポビドンヨード | ・原液を口腔粘膜に | ― | 〇 | |||
ヨードチンキ | ・マーキュロクロム液 と一緒に使用しない (殺菌作用低下) ・化膿してる部位: 症状を悪化させる恐れ あり | 強 |
陽性界面活性成分
種類 | 特徴 | 刺激 | 一般細菌類 の一部 | 真菌類 | 結核菌 | ウイルス |
ベンザルコニウム 塩化物 セチルピリ ジニウム など | ・石鹸と混ざること によって殺菌消毒効果 が低下 (石鹸をよく洗い落として から使用すること) | ― | 〇 | × |
その他
種類 | 特徴 | 刺激 | 一般細菌類 の一部 | 真菌類 | 結核菌 | ウイルス |
クロルヘキシジン グルコン酸塩 など | ・比較的広い殺菌消毒作用 | ― | 〇 | × | ||
マーキュロクロム | ・有機水銀の一種 ・通常の使用で水銀中毒を 生じることはない ・ヨードチンキと一緒に 使用しない | ― | 〇 | × | ||
エタノール (消毒用エタノール) | ・手指、皮膚の消毒、 器具類の消毒、創傷面 の殺菌消毒 ・貼付しない ・粘膜刺激性あり | 強 | 〇 | |||
イソプロピルメチル エフェノール チモール レゾルシン など | ・レゾルシン:角質軟化作用 (ニキビ用薬・たむし用薬 に配合)あり | ― | 〇 | × |
公衆衛生の殺菌消毒成分
その中には、
- 医薬部外品となるもの:配合成分やその濃度、効能・効果などがあらかじめ定められた範囲
- 医薬品として認められるもの:器具等の殺菌消毒を併せて目的とする製品
等があり、
皮膚・器具に用いる殺菌消毒成分には、
- クレゾール石鹸
- エタノール
- イソプロパノール
- クロルヘキシジングルコン酸塩
器具・設備に用いる殺菌消毒成分には、
- 次亜塩素酸ナトリウム
- サラシ粉
- トリクロルイソシアヌル酸
等があります。
それぞれの特徴や対応菌類は以下が挙げられます。
皮膚の消毒・器具の殺菌消毒成分
殺菌消毒成分
種類 | 特徴 | 刺激 | 一般細菌類 の一部 | 真菌類 | 結核菌 | ウイルス |
クレゾール石鹸 | ・原液が直接皮膚に つかないようにする (付いた場合は 石鹸水と水で洗い流す: 中和させる) | 強 | ○ | × | ||
エタノール | ・たんぱく質を変性させ 殺菌消毒作用を示す ・傷がある部分への使用は避ける ・粘膜刺激性あり | あり | ○ | |||
イソプロパノール | ・ウイルスに対する 不活性効果: エタノールよりも低い | |||||
クロルヘキシジン グルコン酸塩 | ・比較的広い 殺菌消毒作用 | ― | ○ | × |
器具・設備などの殺菌消毒成分
塩素系殺菌消毒成分
種類 | 特徴 | 刺激 | 一般細菌類 の一部 | 真菌類 | 結核菌 | ウイルス |
次亜塩素酸 ナトリウム | ・皮膚刺激性が強い: 人体には使用しない ・金属腐食性あり: プラスチックやゴム を劣化 ・漂泊作用あり ・酸性の洗剤などと反応:有毒な塩素ガス 発生 ・有機物の影響を 受けやすい | 強 | 〇 | |||
サラシ粉 |
有機塩素系
種類 | 特徴 | 刺激 | 一般細菌類 の一部 | 真菌類 | 結核菌 | ウイルス |
トリクロル イソシアヌル酸 | ・刺激性や金属腐食性が比較的低い | 低 | ○ |
例:キッチンハイターの成分
また、殺菌消毒成分には、実際には他にも沢山の種類があり、対応する菌などもさらに詳細に細分化されています。
登録販売者試験にはここまで問われませんが、参考としてリンクを貼っておきます。
それぞれの対応菌など
対応菌は、”対応しないもの”を覚えたほうが楽だと思います!
上記から、対応しない菌がある成分だけを抜粋しました。
殺菌消毒成分 | 対応しない菌 |
ベンザルコニウム 塩化物 セチリピチジニウム | 結・ウ |
クロルヘキシジン グルコン酸塩 | 結・ウ |
イソプロピルメチル エフェノール チモール レゾルシン | 結・ウ |
マーキュロクロム | 真・結・ウ |
クレゾール石鹸 | ウ |
登録販売者試験に関する消毒薬のまとめ
消毒薬は”皮膚に用いる薬”と”公衆衛生”の項目で学習しますが、私的に混在しやすく、対応菌も文章では覚えにくかったので、表にしてみました!
実務や実生活にも関わる内容なので、整理して覚えておきましょう!
出典:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」
を参考に登録販売者.Link作成


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